笠置シヅ子と吉本えいすけの運命の恋。
朝ドラ「ブギウギ」はますます盛り上がってますね。
女子の私としては、やはり気になるのが恋愛。
一度の恋といわれている
笠置シズ子さんと吉本えいすけさんの恋について
自伝「歌う自画像」読んでまとめました。
笠置シズ子と吉本えいすけー運命の出会い
笠置シズ子と吉本えいすけの運命の恋。
その出会いは?
それは昭和18年(1943)6月28日、名古屋の地方巡業でのこと。
笠置シヅ子は新国劇の辰巳柳太郎の公演に足を運びました。
そこで巡り会ったのは、
後に彼女の人生に大きな影響を
与えることになる吉本えいすけ。
吉本えいすけは眉目秀麗な貴公子
楽屋での瞬間、えいすけの姿勢や風貌は、
まるでアメリカの映画俳優のようでした。
シヅ子はその上品で魅力的な容姿に引かれ、
初めての出会いが彼女の心に深く残る瞬間に。
吉本えいすけー吉本興業の御曹司
数日後、えいすけは名古屋会計主任
とともに再びシヅ子の前に。
その告白が、ふたりの心を一層近づけるきっかけに。
彼の笑顔と軽妙なトークに、
シヅ子も次第に彼に引かれていくのでした。
えいすえ:(恥ずかしそうに)ぼんに頼まれて来ましたんや。
ぼんは笠置はんのファンだんねん。
シヅ子:(笑顔で)ほんまに? なんで?
えいすけ:(にっこり)なんでやろな、
シヅ子さんの歌声がどうも好きで。
心に染みるんや。
シヅ子:(照れくさい笑顔で)ありがとう。
君のことも少しだけ知ってたわ。名古屋会計主任ってのも、
なかなかイケてるじゃない。
えいすけ:(恥ずかしそうに)いやいや、そんなことないっすよ
運命の恋が動き出すー笠置シズ子と吉本えいすけの恋の展開
シズ子と吉本興業の跡取り息子、えいすけ。
彼のユニークなボケとツッコミが飛び交う会話の中で、
ふたりの距離が縮まり親近感が芽生えてきました。
楽しさと期待が交錯する中、
年の離れた姉と弟としての付き合いが始まりました。
笠置シズ子と吉本えいすけの恋の助走が静かに始まりました。
吉本えいすけと笠置シズ子の愛の会話は「ブギウギ」より胸キュン
シズ子:「さすが吉本興業の跡取りって感じで、
テンポがいいね。大阪弁もボケもツッコミも、すごく楽しいよ。」
えいすけ:「おお、そう言ってもらえるとうれしいわ。
俺もシズ子さんと話すの、楽しいんだよ。」
シズ子:「波長が合ってるのかな。
ほんと、恋人同士じゃなくても、
こんな感じで付き合えたらいいなって思ってる。」
えいすけ:「あはは、まあ、年上の姉さんって感じで
なんとなく安心して話せる感じがあるかも。」
シズ子:「それにしても、えいすけってやっぱり面白いわ。
八郎のことも溺愛してくれるし、ブラザーコンプレックスかしら?」
えいすけ:「うーん、そうかもしれないな。
でも、それって悪いことか?」
シズ子:「いや、別に悪いことじゃないわ。
むしろ可愛らしいと思うし。」
えいすけ:「ありがとう。それなら、
俺も姉さんにはいろんなことを
頼みたいことがあるんだけどな。」
シズ子:「何を頼まれるの?」
えいすけ:「あれこれ、色々。
だって、興行師の子せがれだもん。」
シズ子:「なんや、興行師の子せがれの癖に。」
えいすけ:「まあ、そういうところも含めて、
お願いしとくで。」
シズ子:「分かったわ。お世話焼きの妹みたいな感じで
頑張ってあげるから。」
えいすけ:「妹みたいって、ちょっと恥ずかしいけどな。」
シズ子:「あはは、そう言ってくれるなら、
ますます頑張っちゃうぞ。」
街での誘い – 期待と不安の中で
突然のデート誘いに戸惑いながらも、
シズ子がえいすけを誘いました。
時折見かけるカップルとは異なる非常時の雰囲気。
期待と不安が入り混じるなか、
ふたりの新たな一歩が。
列車の旅 – 笠置シズ子と吉本えいすけの笑いと気遣いの絶妙なバランス
えいすけの提案で大阪までの道連れに。
列車の中でのボケとツッコミのやり取りが
ますますふたりの仲を深めていきます。
えいすけの洗練された行動に、
シズ子の心はときめきます。
この時が
笠置シヅ子と吉本えいすけの恋の始まりかも。
名残りの挨拶 – 親しみ深い別れ
名古屋での再会、そしてえいすけの紳士的な行動。
一緒に過ごした時間が名残り惜しく感じられ、
親しい友達のような雰囲気が。
笑顔のままの別れの瞬間には、
ちょっぴり寂しさも。
笠置シヅ子と吉本えいすけの手紙のやり取り – 想いを綴る新たな章
手紙を通じて綴られる穎右の想い。
名残り惜しい気持ちが手紙に込められ、
ふたりの交流がより深まっていく兆しが。
家訪問 – 親しき訪れと心の交流
夏休み明け、
シズ子がえいすけの家を訪問。
親しみ深い訪問が続きふたりの友情が深まっていきます。
しかし、恋人同士というよりも、姉と弟のような関係
恋仲になれば母親の吉本せいに猛反対されることは見えていた
笠置シズ子と吉本えいすけの恋が動き始める
笠置シズ子と吉本えいすけの恋は、
ふたりが恋仲になっても、
結婚は絶対に許されないもの。
息子が9歳も年上の女性と交際していると知れば、
普通の親でも猛反対する。
吉本興業の跡取り息子となればなおのこと。
周囲から祝福されることのない関係はいずれ破局。
不幸な結末が目に。
それなら姉弟のような親しい関係のままで、
いつまでも楽しくつき合うほうがいい。
深入りせぬよう予防線を。
軽はずみな愛の困難さ
えいすけもシズ子にはファンや友人という粋を越えた
恋愛感情を抱くように。
自分の立場を考えると軽はずみな事はできない。
沸き起こる恋愛感情を抑えて、
擬似姉弟の関係がつづく。
友達以上恋人未満。
そこから先になかなか進めない。
恋愛ドラマではよくあるパターンで、
観ている側にはじれったい。
恋に奥手な者たちにはありがちですね。
恋愛下手な笠置シズ子
ふだんは気軽に話しかけて人との
距離をずんずんと詰めてくるが、
恋がからむと腰が引けてしまう。
恋愛下手の奥手は、
生真面目で潔癖な性格もか。
家族や自分を頼る者たちの生活を守らねばならない
その責任感に心を支配されていたという事情も。
その「責任」がえいすけとの関係が
先に進めないことの理由のひとつ。
笠置シヅ子と吉本えいすけの愛の結実ー戦火が激しくなり、明日をも知れないとき
強固な防波堤の崩壊 – 恋に翻弄される運命
強固な防波堤もやがては決壊。
昭和19年(1944)3月に「笠置シズ子とその楽団」は解散に。
シズ子のマネージャーが彼女に無断で楽団を興行師に転売し、
演奏者やスタッフを全員引き抜かれてしまったのである。
愛の芽生え – 恐怖と共に育まれた絆
「私たちが具體的(具体的)に相愛の仲になつたのは、
名古屋で知り合つてから一年半後の昭和十九年の暮でした。
サイパンが落ちて、
今にも本土の上空に大編隊が飛萊するかとの恐怖の中で、
それまで撓(たわ)めに撓められていた私たちの情炎は火と燃えさかりました。
禁断を越えた関係 – 姉弟の枠を越える深まる絆
姉弟の関係を越えてしまったときのことが自伝に綴(つづ)られている。
お互い我慢をかさねてきただけに、
そこから先は関係が深まるのは早い
幸いだったのは、戦局の悪化。
米軍機の空襲に怯(おび)える世間には
もはや人気歌手と御曹司のスキャンダルに
関心を示すような余裕はなかった。
二人の愛の結実は終わりの始まり – 時代と戦争を超えた愛
笠置シズ子と吉本えいすけの恋は彼らの結婚には至らなかったものの、
彼らの運命の愛が新たな章を刻むこととなりました。
運命に翻弄されつつも、
時代と戦争に立ち向かい、
絶え間ない愛を育んでいくのです。
しかし、運命は彼らに厳しい試練が。
えいすけさんが結核で亡くなり、
夢見ていた結婚の日は訪れませんでした。
えいすけさんの母親の反対が障害となり
二人は結婚することはできませんでした。。
シヅ子さんは女手一つで娘を育て、
戦後の混沌とした時代を生き抜きました。
これはただの愛の物語ではなく、
時代と戦争に挑む二人の愛の証でした。